ここまで仮想通貨についての記事を読み進めた皆さんは仮想通貨であるビットコインが数百万円の価値を持っていることを知っているでしょう
でも、そもそもどうして仮想通貨が価値を持つのか考えたことはありますか?
私たちが普段使っている通貨、「円」が価値を持つのは通貨の中央管理機関である日本銀行が通貨の発行及び流通枚数を調整するからです
日本銀行が通貨の価値を安定させるように努めるという信頼によって「円」は価値が担保されています
だから中央銀行や政治が不安定な国の通貨は価値が大きく変動しているのです
ここで本題に戻ります
皆さんの中で
「中央管理機関がない仮想通貨はなぜ価値を持っているの?」 「誰が仮想通貨の価値を担保しているの?」
と思う方は少なくないはずです
確かに、「円」などの法定通貨と違って、仮想通貨には市場を操作できる機関がありません
この記事では仮想通貨がなぜ価値を持つのか、どうしたら価値が上がるのかについてわかりやすく説明します
誰が仮想通貨の価値を担保する?人々の信頼のおかげ!
皆さんが良く知っている通り、ビットコインなどの仮想通貨の大きな特徴は中央管理組織が存在しないことです
日本円で言う日本銀行の働きをする機関がないということです
通貨の価値を操作できないのにどうして仮想通貨は価値を持つのでしょうか
これは、結論を先に言うと世界中の多くの人が価値を持つと信じているから価値があるのです
これは一見するとおかしいように聞こえますが、どういう意味なのでしょうか?
分かりやすい例を考えてみましょう。例えばどうしてゴッホのひまわりには高い値段が付くのでしょうか
材料費だけで考えると高く見積もっても数万円程度でしょう。そのうえ絵画は鑑賞以外の何にも使えません。
しかしご存じの通りひまわりは数十億円の値段が付きます。これは世界中の多くの人がゴッホのひまわりは高額であると信じていて需要が大きいからです
需要が大きいと価格は上昇します。
そしてこの絵の価値は世界中の人が高額だと信じているという事実により担保されています
仮想通貨も同じような仕組みで価値がついているのです
つまり、この新しい通貨である仮想通貨が、将来的にもっと発展し多くの人の役に立つだろうと考える人が世界中にいて、多くの人が保有したいと思うので価値がついているのです
どういうときに価値が上がるの?信頼する人が増えることの意味
さて、仮想通貨はどういうときに値段が上がっているのでしょう
例えば「半減期」が到来した数カ月後です
下の図を見てください
これは2016年から2024年現在までのビットコインの価値をブラフで可視化したものです
これを見ると2016年と2020年の半減期後には徐々に値上がりを続けて、2017年の12月頃と2021年の3月ごろにそれぞれ大幅に過去最高値を更新していることがわかります
しかし、このデータだけでは半減期との関連を明確にすることはできないので、半減期と価格の関係はいまだ不明です
ただし、一般的に、「半減期になると仮想通貨の価格が上がる」といわれています
仮想通貨の半減期については以下の記事で詳しく解説しています
半減期は発行上限に近づいていることを端的に示しているので、希少性の高まりを期待する心理が働いて、購入する人が増えるためです
また、仮想通貨に対する需要が半減期前後で同じであれば、供給が減る分価格が上がることが予想できます
半減期以外でも仮想通貨に関心を持つ人が増えるれば需要が上がっていくので、価格も上がることがわかります
仮想通貨の将来性は?将来性のある通貨を選ぼう
仮想通貨は今後値上がりし続けるのでしょうか?
未来のことなので誰にもわかりませんが、一般には「仮想通貨は長期的にみると上昇していく」と予想されています
これにはいくつかの理由があります
まず、暗号資産の規制が緩和される国が増えつつあり、暗号資産を法定通貨として採用する国もでてきているからです
例えば中央アフリカやエルサルバドルではすでにビットコインを法定通貨として採用しています
さらに、ビットコインなどの有名な仮想通貨は、決済に利用できる店舗の数が拡大してきているのです
送金や決済手段として使われるということは、通貨としての安全性や信頼性が認められたということです
安全で信頼できる銘柄の暗号資産は需要が高まり、価格が上がると予想できるので、保有するメリットが高いでしょう
また、利用者数の多いプラットフォームに利用されている暗号資産は、これから伸びる可能性が高いと考えられます
プラットフォームの規模が拡大すればベースになる暗号資産の価値も上がることが期待できるからです
たとえばNFTのプラットフォームで利用されたイーサリアムは、NFT市場の拡大と共に価格が上昇しています
将来性のあるプラットフォームを見分ける一つの方法は、大きな企業が提携・出資しているかを確認することです
大手企業が提携・出資しているということは、その暗号資産の安全性や信頼性をそれらの企業が認めているということです
大きな企業が提携・出資している暗号資産は信頼性や安全性、需要の拡大などでこれから伸びる可能性が高いと考えられるでしょう
このようなニュースをこまめにチェックすることが重要です
他には、発行限度枚数に近づいている暗号資産は今後、価格の上昇が期待できます
ビットコインなどの仮想通貨には発行限度枚数が定められています。上限に達してしまえば、今後その暗号資産は新しく発行されないので希少性が高まります
ビットコインは2022年時点で発行限度枚数まで残り10%となっているため、価格が上昇する可能性が高い通貨の一つと言われています
以上の要素を確認して仮想通貨を保有・取引することで少額でも大きなリターンを得られる可能性が高まります