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ブロックチェーンで改ざんを防ぐ?分散型台帳の本質を1から理解する

この記事は約5分で読めます。

ブロックチェーンって何なのか、説明できますか?

あなたが

「よく聞く言葉だけど、具体的に何なのかわからない」
「仮想通貨のデータを保存するチェーン?」
「何がブロックなの?」

という疑問を持っているなら、朗報です

この記事ではブロックチェーンの基本をわかりやすく説明しています

ブロックチェーンを簡単に言うのであれば、「仮想通貨の取引データを時系列に沿って結び付けたもの」です

そして、このブロックチェーンこそが仮想通貨の信頼性を保つうえで最も重要な部分です

ブロックチェーンには下に示す4つの特徴があります

  • データが時系列にそって保存される
  • 連結することで非常に強い改ざん耐性を持つ
  • 複数端末に分散して保存される
  • 誰でもデータを確認できる

この記事ではこれらのブロックチェーンの特徴をわかりやすくご紹介します

それぞれ仕組みをイメージできれば簡単に理解できるでしょう

ぜひこの記事で仮想通貨の根幹をなす「ブロックチェーン」について一緒に学んでいきましょう

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データが時系列にそって保存される

ブロックチェーンのデータは過去から現在に向かって伸びています

まさに下の図のようなイメージです

そして、各ブロックの中に仮想通貨の取引データが入っているのです

例えば「AさんがBさんに0.1BTCを送金した」といったデータです

このようなデータが入ったブロックを数学的に結び付けることで、ブロック同士が相互にブロック内のデータの信頼性を保証します

ブロックは約10分に1つ、「マイナー」と呼ばれる人々によってブロックチェーンに接続されます

このようにして時系列にそって連結された信頼性の高いデータセットを実現したのがブロックチェーンなのです

マイナーについて詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください

連結することで非常に強い改ざん耐性を持つ

チェーンであることがブロックチェーンの高いセキュリティーの秘密です

なぜデータを保存するのに「たくさんのブロック」ではなく「ブロックチェーン」にするのか?

それは、ブロックチェーンにすることで隣接するブロック同士が互いにデータの正当性を保証できるからです

下の図を見てください

正しいブロックチェーンの過去のブロックを悪意のある人が改ざんしたとします

すると改ざんによりブロック同士の接続が切れるので、ブロックが元のブロックチェーンから枝分かれした形になります

さて、この場合、枝分かれしたほうのデータは正しくないデータですね

このような不正を防ぐため、ブロックチェーンには「枝分かれしたチェーンのうち最も長いものを信用する」というルールがあります

このルールにより、枝分かれしたチェーンは意味を持たないデータとなるのです

では、悪意のある人が枝分かれさせたチェーンを元のブロックチェーンより長くしたらどうでしょうか

実は枝分かれさせたブロックチェーン最も長くすることは事実上不可能なのです。新たなブロックを既存のブロックチェーンに加えるには膨大な計算問題を解かなくてはいけないからです

以上の仕組みによりブロックチェーンは高い改ざん体制を備えているのです

もっと詳しく知りたい人は以下の記事を確認してください

複数端末に分散して保存される

ブロックチェーンは複数端末に分散保存されるという特徴があります

この仕組みを支えるネットワークが「P2Pネットワーク」です

P2Pネットワークは「Peer to Peer」の略で、コンピューター同士が対等な関係で通信し、データを共有できる通信です

P2P型の対義語はクライアント・サーバー型です

P2P方式の大きな利点は、上の図のようにサーバーを経由せずにクライアント同士が直接通信できることです

サーバー方式は中央集権的で、アクセスが集中するとシステム全体が停止する可能性があります

また、ハッキングを受けると全ての情報が漏洩する可能性があります

一方、P2Pネットワークにすればネットワークが多数のデバイスで構成されているためサーバーの障害やハッキングによる情報漏洩のリスクを減らせるのです

これは仮想通貨の高い信頼性と安全性に大きく貢献しています

誰でもデータを確認できる

ブロックチェーンは「分散型台帳」とも呼ばれています

ブロックチェーンでは、先ほどのP2Pネットワーク上のノード(パソコンなどのデバイス)に取引データが分散保存されているのです

つまり取引の記録である台帳が、このP2Pネットワーク上のデバイスに公開されているということです

ブロックチェーンはハッシュ関数という関数で暗号化されているので、改変すると誰でもすぐにわかります

つまり、取引データを世界中の人が見られることはデータの透明性が非常に高いことを意味するのです

しかも、全データがブロックチェーンに永久に記録され、変更することができないので不正行為を減らすことにもつながります

ハッシュ関数とブロックチェーンについては以下の記事で解説しています

まとめ

ブロックチェーンには下に示す5つの特徴があります

  • データが時系列にそって保存される
  • 連結することで非常に強い改ざん耐性を持つ
  • 複数端末に分散して保存される
  • 誰でもデータを確認できる

これらのブロックチェーンの特徴を理解することで仮想通貨への信頼も高まります

もっとブロックチェーンの仕組みについて詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください

ブロックチェーンとマイニングの詳しい仕組み

仮想通貨の口座を持っていない方は、ぜひこの機会に仮想通貨を始めてみてください