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【ビットコインの歴史】2008年の誕生から現在までの価格推移

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日本時間2024年1月4日。ビットコイン(BTC)が生誕15周年を迎えました

この記事ではビットコインの歴史を中心に仮想通貨の歴史を価格推移とともにわかりやすくまとめました

2009年に最初の1枚が発行されてから現在に至るまで、ビットコインの価格はどのように変動してきたのでしょうか

年ごとの主な出来事とともに価格の動向を追っていきましょう

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2008~2010年

2008年の10月に、サトシナカモトと名乗る匿名の人物がインターネット上に『Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System』という論文を投稿します

ここからすべての仮想通貨が始まったのです

この論文の内容はビットコインの根幹技術であるブロックチェーンについてでした

ブロックチェーンについては以下の記事で詳しく説明しています

ちなみにサトシナカモトが誰なのかは現在に至るまで判明していません。サトシナカモトは特定の人物の名前ではなく、複数人からなる団体であるという推測もあります

論文投稿から約2か月後の2009年1月4日、ビットコインの最初のブロックがマイニングによって採掘されたことで初めてのビットコインが発行されました

マイニングについては以下の記事をご覧ください

そして、2009年10月に「New Liberty Standard」というサイトによって、0.07円という価格が初めて提示されました

現在のビットコインの価格が600万円ほどだということを考えると、この時のビットコインはあり得ないくらい安いですね

こんな時代があったのです

ちなみにこの時の価格は、ビットコインのマイニングにかかる電気代から算出されたそうです

2010年5月22日には、ビットコインの開発者がピザ2枚を注文し1万ビットコインを支払い、これが初めてビットコインを利用した商取引となりました

当時のビットコインの価値は0.2円ほどだったので、ピザは合計2000円ほどだったことになりますが、1万ビットコインを現在の価格(約1000万円)で計算すると一兆円分の価値があります!

ちなみに、毎年5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれ記念するイベントが世界各国で開催されています

仮想通貨の価値が上がる仕組みについては以下で詳しく解説しています

2011~2012年

2011年3月に仮想通貨取引所であるMt.Goxが日本のTibanne社に買収されたことを受けてビットコインは70円台まで高騰します。

その後、6月にはビットコインに初めてバブルが訪れ、BTC価格は4月の40倍以上である31ドル(3100円)にまで達しました

しかし、このバブルは同月に発生したMt.Goxのハッキング事件を契機にはじけ、年末には300円台にまで下落しました

2012年には仮想通貨取引所コインチェックが創業されるなど、日本国内においてもビットコインの注目が高まりました

コインチェック

そして2012年後半にはマイニング報酬が半減する半減期を初めて迎えたことなどにより1BTC=1,000円台まで回復しました。

ビットコインの半減期については以下の記事をご覧ください

2013年

2013年になると、ビットコインの価格は上昇を続け、年明けに1BTC=約2,000円だった価格は、12月には一時12万円を突破しました

2013年のビットコイン高騰にはいくつかの理由があります

まず、欧州のキプロス共和国で発生した金融危機(キプロス危機)により、世界中で法定通貨に対する信用が低下し、代わりに避難通貨としてのビットコインに人気が集まりました

これは、仮想通貨の特定の管理主体を持たないという特徴の価値を世界中の人が認識し始めたということです

年末にはNHKで特集が組まれるなどし、ビットコインの価格は一時12万円台になりました

しかし、12月に中国政府がビットコインの取引を禁止することを発表。これにより、年間を通して続いてきたビットコインの成長は一時停止します

2014年

2014年にはビットコインの価格が再び下落します

暗号資産取引所のMt.Goxが再びハッキング被害を受け、85万ビットコインが盗まれるという事件が起こりました

この事件を受けて、Mt.Goxは暗号資産に関するすべての取引を中止し、2月24日に取引所を閉鎖します

12月には米マイクソフトによるビットコイン決済採用の発表があったものの、ビットコインの価格は約4万円までしか回復しませんでした

2015年

ビットコインの価格は2015年にもほぼ上昇しませんでした

年初に仮想通貨取引所Bitstampでハッキング事件が発生し、約2万BTCが流出してしまいます

相次ぐハッキングを受けて、6月には ニューヨーク市が仮想通貨業者を免許制とします

また、同年10月には欧州司法裁判所がビットコインの取引はVAT(付加価値税)の課税対象外とする見解を表明し、ビットコインが正式に支払い手段として認められました

このような出来事を受けて年末のビットコインの価格は5万円台になりました

2016年

この年、ビットコインは二度目の半減期を迎え、日本でもビットコインが認知され始めました

日本では仮想通貨を始めて法律に明記し、の定義を明確化した「改正資金決済法」が成立し、世界に先立ち仮想通貨に関する法整備が成された先進的な国として注目されました

8月には仮想通貨取引所Bitfinexから約12万BTCが不正流出する大規模のハッキング事件が発生し、価格は下落しましたが、その後は徐々に持ち直し、年末には11万円ほどになりました

2017年

仮想通貨市場全体が急騰し、「仮想通貨元年」とも呼ばれるようになった2017年

この年には大手金融機関や機関投資家が市場に参入し始め、ビットコインをはじめとする暗号資産の価格が急騰しました

4月には前年成立した改正資金決済法が施行され、日本でも仮想通貨交換業者の登録が義務付けられました

8月にはビットコインの開発者とマイナーの対立により、ビットコインキャッシュがハードフォークにより誕生しました

その後も機関投資家の参入などにより、ビットコインだけでなくアルトコイン市場も軒並み急騰し、前代未聞のバブル価格となりました

年末には価格が一時200万円を突破しました

2018年

2018年には、前年のバブルが崩壊し、価格が下落したいわゆる「仮想通貨の冬」に突入します

FacebookやGoogleなど大手プラットフォームが仮想通貨関連広告の掲載禁止の発表をしたことや、コインチェックなどの仮想通貨取引所で相次いだハッキング事件などを受け、仮想通貨に対する信頼が失墜しました

これにより4月上旬にはすでに70万円台まで価格が下がり、年末には30万円台になってしまいました

2019年

2019年1月3日、ビットコインは最初のブロックの生成から10周年を迎えます

しかし、3月までは約35万円まで下落しました

また、3月には国内で金融商品取引法と資金決済法の改正案が閣議決定され、仮想通貨の呼称が「暗号資産」に変更されました

しかし、4月になると一転して上昇し始め、約110万円に復帰。その後、6月には約150万円まで高騰しました

しかし、中国政府が仮想通貨取引を禁止する新たな規制を開始したことなどにより再度下落し、80万円台になりました

2020年

2019年末まで続いた価格の低下は、2020年になると一転して上昇しはじめました

1月に1BTC=約75万円だった価格は、2月になる頃には約100万円まで高騰しました

しかし、パンデミックを受けて一時50万円台にまで下落します

パンデミックでは仮想通貨以外の金融商品簿下落したため、各国政府による大規模な金融緩和策などが行われ、ビットコインの価格は再び上昇します

さらに、5月12日には3回目となる半減期を迎え、1BTC=約100万円まで回復しました

その後も、市場全体が堅調に推移していき、最終的にビットコインの価格は約270万円まで値上がりしました

2021年

2021年には、前年から市場が回復していたところに、NFTなどの技術革新が普及し暗号資産市場が急激に成長します

まず、アメリカのテスラが15億円分(当時の為替レートで約1600億円)のビットコイン購入を発表しました

そこに、NFTのアート作品が約75億円で落札される出来事が業界中に衝撃を与え、市場はかつてないほどの盛り上がりを見せます

4月にアメリカの最大手暗号資産取引所であるコインベースがナスダックへ上場し、市場をさらに盛り上げます

5月から市場は一時下落しますが、9月にエルサルバドルがビットコインを法定通貨とすることを決め、価格は約755万円まで上昇しました

さらに10月には、アメリカのSECがプロシェアーズのビットコイン先物ETFを初めて承認し、歴代2番目の10億ドル規模の取引高を記録します

同月にフェイスブックが「Meta」へ社名を変更し、NFT関連市場に好影響を与えて2021年11月8日にはビットコインの価格が市場最高値の約776万円になりました

2022年

2022年はアメリカのFRB(米連邦準備制度)による金融引き締めにより仮想通貨を含む金融商品が軒並み下落しました

2月にはロシアがウクライナに侵攻を開始したことを受けて市場は再び下落し、約430万円になります

その後も下落は続き、7月には、テスラが保有するビットコインの大部分を売却したため、BTCは約320万円から約290万円まで下落します

さらに翌月には、FRBが利上げを継続する意思を表明したことを受けて、株式や暗号資産など金融市場全体が下落し、約270万円まで価格が落ちました

しかし、9月に入るとアップデートを予定しているイーサリアム(ETH)を中心に、市場は復調していきました

BTCも一緒に回復していったため、約320万円まで上昇しました

ただ、11月に大手の取引所を運営しているFTXグループが資金不足による破産の危機に瀕し、約230万円まで急落しました

最終的に12月には230万円ほどの価格になりました

2023年

2023年にはビットコインは堅調に推移しました

2月にはビットコインの懸念材料が少なくなり価格が徐々に上昇

3月には、米国で2つの銀行が破綻し、スイスの銀行も経営不安となったため、価値保存が可能な資産へである仮想通貨への注目が集まります

この流れを受けて3月下旬にはビットコインは一時400万円ほどになりました

しかし、5月には他の仮想通貨の暴騰により、ビットコインの送金処理が大幅に遅延し、手数料も高騰します

これにより取引所のBinanceがビットコインの出金を一時停止したためビットコインの価格は低下します

しかし、ビットコインの現物ETFの申請によりビットコインの価格は再び上昇し、450万円程度になります

ところが、スペースXが保有BTCを売却したことなど複数の懸念材料で価格は再び下落します

9月にインドが暗号資産に対する方針を策定することを発表したことでビットコインは下落をやめ、上昇傾向に向かいます

最終的に12月にビットコインは600万円程度まで回復しました。今後の動向にも注目しましょう

仮想通貨を「今日」始めよう

この記事では仮想通貨の歴史をビットコインを中心にご紹介しました。仮想通貨は未だ一部の人しか参入していないのが現状ですが、仮想通貨は特定国家の影響を受けない資産として今後さらに注目されていくでしょう

需要が上がると価格も上昇し保有が難しくなると予想されるため、仮想通貨の口座だけでも今日作っておくことをお勧めします

コインチェック

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